コラム ひといき
高校時代に足繁く通い、卒業後も機会があれば訪れていた老舗の〈町中華〉が一旦閉店した。同級生のSNSではしばらくの間、その悲報で持ちきり。地方在住の身だが閉店を惜しみ駆けつけた、コンビニとのコラボでカップ麺や冷食・チルド通販がある、とか。閉店の理由として公にされたのは後継者不在と人手不足。店主のマンパワーに頼らざるを得ない中小企業共通の悩みが露呈された。では復活の鍵もそこに?
24年上期累計の新車販売台数は登録車が139万7千台(対前年比10.7%減)、軽自動車72万9千台(同17.7%減)、合計212万7千台で、前年実績245万台から13.2%マイナスとなった。新車の売れ筋モデルはホンダ・N-BOX、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシア、トヨタ・ヤリス、トヨタ・シエンタが販売台数トップ5。 輸入車の新規登録台数に目を向けると、各ブランド合計は15万4千台で前年実績…
春分の日に新刊書籍の校正作業をしていて、ふと窓の外を見たら…綺麗な虹が空に架かっていた。しかも二重で=写真=。街がそこだけドームで覆われたような、SF的なシーン。5分ほどだったが強力なヒーリングパワーをもらった。さて、その新刊「2024年版タイヤサイズブック」、まもなく出来!
ジャパンモビリティショー2023に「チャレンジ!未来の自動車整備士!」ブースが出展された。大型車のホイールナットの緩み点検やボルト・ナットの締付などが体験できる。たくさんの子に挑戦してほしい!そしてタイヤに興味を持つ、良いきっかけとなれば。
2023年も折り返し地点を過ぎた。第11面でJATMA(日本自動車タイヤ協会)による23年上期(1月〜6月)累計の統計データをグラフ化したが、市販用タイヤ販売本数の折れ線で一目瞭然、その推移は月ごとに起伏が激しい。値上げ前の仮需要の発生と反動の影響を見てとることができる。では下期はどのような需要曲線をたどるのか、大きな関心事だろう。JATMAは23年国内需要の年央見直しを明らかにした。第6面の通…
別れと出会い。その季節を印象づけるのが桜だ。蕾みがほころぶのが待ち遠しく、咲いては美しさに酔い、散るのをただ惜しむばかり。情景を見事に演出する。 さて樹木の桜ではないのだが。 「埼玉県花が桜草で、花はハートが重なり合った形をしています。桜草のようなハートフルな年となるように」――先般3年ぶりに開催された埼玉県タイヤ商工協同組合による通常総会後の懇親会で来賓挨拶をした東京都自動車タイヤ商工協同…
日野自動車は4月5日、さいたま市内で新型トラックの発表会を開催した。今回発表されたのは、大型トラック「日野プロフィア」と中型トラック「日野レンジャー」で、プロフィアは5月22日、レンジャーは4月5日から発売。年間販売目標台数は、プロフィアシリーズ全体で1万1000台、レンジャーシリーズ全体で1万7000台。 今年は同社の75周年であり、同時に前身となる東京瓦斯電気工業の純国産トラック「TGE-…
小野谷機工(福井県越前市)は10月上旬、ロードサービスカー(タイヤサービスカー)の新工場の竣工式を開催した。その席で同社グループの三村義雄社主に、サービスカー事業にかける想いと、新たなビジネスを創造することの重要性を語ってもらった。 今回のロードサービスカー工場は私どもにとっては企業生命をかけた事業で、失敗はできない。 今から25年前に単身で北米に行き、現地のタイヤ業界はどうなっているのかを…
消費者が商品購入を検討する際、少しでも新しい商品を求めるという心理はタイヤのような工業品でも同じことが言えるかもしれない――。 「スタッドレスタイヤの製造年週(セリアル)を気にする一般ユーザーが増えてきた」――タイヤ業界では5、6年ほど前からこのような会話が交わされている。首都圏にあるタイヤ販売店の社長は、「セリアルそのものを知らない人は1割から2割くらいだろう」と語る。 一方で「中には新品…
モータースポーツの魅力をさらに 4月23日に鈴鹿サーキットで「スーパーフォーミュラ」のシーズンが開幕した。天候に恵まれたこともあり、決勝を迎えた24日の観客数は3万2000人と昨年より14%増えた。一時期、人気が低迷していたモータースポーツは、今、再び盛り上がりを見せている。 今年から「スーパーフォーミュラ」へワンメイク供給を開始した横浜ゴムにとっては、1996年以来の国内トップフォーミュラへ…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)の野地彦旬会長(横浜ゴム社長)は、「凍結路面で滑り止めをとらない運転は法令違反であることを前面に出し、早めに冬タイヤを使うよう啓蒙していただきたい」と強調する。 野地会長がそう言及するのも、過去の経験を踏まえてのもの。東京をはじめ首都圏では、ひとたび大雪に見舞われると、道路交通が大混乱をきたしてきたからだ。 この17日~18日にも、東日本や東北地方の太平洋側…
日本ミシュランタイヤの会長に就任したベルナール・デルマス氏。日本での在任期間は今年で延べ24年を数えるという。 「日本は独特な市場。ここで成功できれば、世界でも成功できる」と、複数のタイヤメーカー、新車メーカーが本拠地を構える日本市場の重要性あるいは特殊性をフランス本社に訴え続けてきた。 社長職を務めた2007年からの8年間で、もっとも辛かったのは2010年の太田工場の閉鎖だと振り返る。――…
カー用品・部品のメーカーおよび小売店の業界団体で構成するAAAL(オートアフターマーケット活性化連合)が取り組んでいる「洗車の日」の活動が7年目を迎えた。この活動は、車の利用が増えるゴールデンウィーク前の4月28日前後に洗車を行うことで車への愛着を高めることを目的としたもの。 今年はAAAL構成団体の一つでAPARA(自動車用品小売業協会)加盟店のうち、洗車用品を取り扱っている全国約1300店…
ワンメイクでも技術の研鑽は可能 「コンペティターがいなくても自らにハードルを課していけば、技術は必ず進化する」――ミシュランのモータースポーツに対する方針は、この数年徐々に変化し、結果的に大きな転換点を迎えることになった。 同社では「タイヤの性能はギリギリの世界で証明してこそ、本当の性能を示すことができる」との考えのもと、長年にわたり、ライバルたちと激しい戦いを繰り広げてきた。だが、10年ほど…