タイヤメーカー4社 24年12月期第3四半期業績を発表 為替円安が追い風も世界戦略は変容著しく
タイヤメーカー4社はこのほど、24年12月期第3四半期業績を明らかにした。4社の24年第3四半期累計の連結業績は一覧表の通り。同業績の発表に際し、住友ゴムは24年12月期通期の業績見込みを下方修正、TOYO TIREは上方修正を行った。 ブリヂストン 欧州の最悪期は脱す ブリヂストンが11日に公表した24年12月期第3四半期累計業績は、為替の追い風もあり増収となった。だが…
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は24年第3四半期(1-9月)累計のタイヤ生産・出荷・在庫の実績をまとめた。 生産は本数ベースで対前年同期比6%減の合計9090万本。トラック・バス(TB)649万5千本、小型トラック用(LT)1425万2千本、乗用車用(PC)6686万3千本。ゴム量ベースでは同5.1%減の合計68万8525トン。TB用14万5533トン、LT用8万7729トン、PC用30万…
「第19回中国国際タイヤエキスポ(CITEXPO)2024」は9月4日〜6日の三日間、上海・浦東の国際展示コンベンションセンター(上海世博展覧館)で開催された=写真=。 CITEXPOは、海富國際展覧服務有限公司(Reliable社、Topic社)の主催で、アジア・太平洋地域で最大級のタイヤトレードショーだ。乗用車用、トラック・バス用、OTRなど自動車タイヤをメインに、ホイールやアフターサービ…
国土交通省や環境省などで構成されるエコドライブ普及連絡会は、11月を「エコドライブ推進月間」とし、エコドライブの普及・推進を図る。 エコドライブは環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用を意味する。その取り組みは06年度に策定された「エコドライブ普及・推進アクションプラン」に基づき、警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省が連携し、普及推進を図ってきた。 行楽シーズンで自動車に乗る機会が多くなる1…
ミシュラングループは5日、フランス国内の2工場について26年初頭までに生産を停止する意向であることをニュースリリースで発表した。 閉鎖するのは、主に小型トラック用タイヤを製造するショレ工場と、タイヤ部材を製造するヴァンヌ工場。この決定により従業員1254名が影響を受けるという。 今回の決定について、同社は「欧州のトラック用タイヤ市場で生産能力の過剰が発生していることと、安価なアジア製品との競…
国土交通省の発表によると、令和5年度(23年4月〜24年3月)に発生した大型車の車輪脱落事故件数は142件。前年度の140件に対して2件増加し、昨年に続き統計史上最多を更新した。事故防止対策に係る調査・分析検討会では、「事故車両の多くにタイヤ脱着作業時のワッシャ付きホイール・ナットの点検、清掃や各部位への潤滑剤の塗布、ホイール・ナットが円滑に回るかの確認が不十分であるなど適切なタイヤ脱着作業や、…
ブリヂストンは、モーターサイクル用タイヤの新商品「BATTLAX SPORT TOURING T33(バトラックス スポーツ ツーリング ティーサンサン)」を25年2月から発売する。新設計コンパウンドやパタンを採用し構造の最適化を図ることで耐摩耗性能を大幅に向上。ツーリングの楽しみを足元から支えるタイヤとして開発した。11月5日にはメディア向け発表会を開催し、そのコンセプトと搭載技術など、次世代…
東京自動車タイヤ商工協同組合(以下、東京タイヤ組合)はこのほど、(公財)東京しごと財団の業界別人材確保強化事業の支援団体となり、10月31日に都内で行われたキックオフセミナーに参加した。 この事業は東京都と同財団が連携し、現在の人材不足の状況について、業界ごとの課題やニーズに応じカスタマイズした支援を提供するもの。東京タイヤ組合を通し、10社が「支援先企業」として26年3月末までの期間にコンサ…
日本ゼオンは10月28日、24年度第2四半期(4月1日~9月30日)の連結業績を発表した。 上期は、欧米での高い金利水準の継続による景気下振れリスクなどの懸念が払拭できず、物価上昇や中東情勢の影響も続いた。このような状況で、徹底したコスト削減、高機能材料事業では付加価値の高い新製品の開発と事業拡大に取り組んだ。 その結果、上期累計の売上高は2133億円(対前年同期増減率15%増)と増収。利益…
ブリヂストンは10月24日、同社技術センターで開かれた「グリーンスローモビリティ実装に向けた自治体向け試乗会」で探索事業「AirFree(エアフリー)」を披露。その説明会で岩淵芳典ソリューション開発第2部長=写真中=がその技術進化を解説した。 そのコンセプトは08年から開発開始 ブリヂストンが26年の社会実装を目指し、ビジネス実証を推進している次世代タイヤ「Air…
自動車用品小売業協会(APARA)は10月25日、24年度上期活動報告会を都内で開催した。「洗車の日」に合わせた交通安全への啓発やタイヤ安全点検などの活動を報告した=写真上=。「工業高等学校生の就職傾向と今後の展望」と題した記念講演会では、人材不足が常態化した現在、「プラチナの卵」とも称される工業高校生の採用戦略についてヒントが示された。 少子化が進むなかで、若い人材をいかに採用…
マツキ(東京都)はこのほど、「ホイール用ロングインパクトソケット3本組17-19-21ミリ」を発売した。深いリムのアルミホイールにも対応できるロングタイプ仕様。 サイズが一目で分かるように工夫し色分けした。17ミリがブルー、19ミリがイエロー、21ミリがレッド。六角部の口径底部には化粧ナットに傷がつきにくい樹脂ストッパーを採用した。
NAPAC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)は22日、東京都内で「第8期総会」を開催。第7期の事業活動と会計監査の内容を報告した。 現在までのASEA事業部・JAWA事業部・JASMA事業部からなる3事業部体制を統一。その会計・予算も一本化する「完全統一」案について審議を行い、賛成多数で可決した。 登壇した中嶋敬一郎会長は「今後の厳しいアフターマーケット環境をどう乗り越えていく…
ブリヂストンが中期事業計画「24MBP」で掲げた「探索事業〈新たな種まき〉」が着実に実を結んでいる。種のひとつ、空気不要の次世代タイヤ「AirFree(エアフリー)」は既に公道実証実験を行い、実証フェーズの段階だ。「地域社会のモビリティを支える」ミッションに向けた「AirFree」事業のターゲットは「グリーンスローモビリティ」。高齢化・過疎化が進む地域社会の安全な移動の実現をめざすもの。本格的な…