米タイヤ製造者協会、タイヤ製造業のトレンドを分析
米タイヤ製造者協会(USTMA)は3月31日、米国のタイヤ製造業向けのトレンドを明らかにする経済展望の分析結果を公表した。 経済影響の項目では、昨年は新型コロナウイルスにより世界的に景気が後退したものの、「タイヤへの支出は比較的良く、2月から4月にかけて15%減少しただけだった」と指摘した。また同協会では、「雇用維持やワクチン接種のサポートなど、タイヤ製造業や労働力を再び活気づけることに集中す…
米タイヤ製造者協会(USTMA)は3月31日、米国のタイヤ製造業向けのトレンドを明らかにする経済展望の分析結果を公表した。 経済影響の項目では、昨年は新型コロナウイルスにより世界的に景気が後退したものの、「タイヤへの支出は比較的良く、2月から4月にかけて15%減少しただけだった」と指摘した。また同協会では、「雇用維持やワクチン接種のサポートなど、タイヤ製造業や労働力を再び活気づけることに集中す…
日本ゼオンは4月13日、国立研究開発法人理化学研究所(理研)、横浜ゴムと共同で、バイオマス(生物資源)から効率的にブタジエンを生成できる新技術を開発したと発表した。同社によるとこの技術は世界で初めてとなる。 ブタジエンは主に、自動車タイヤなどの原料となる合成ゴムの主原料として使用されている。バイオマス由来のブタジエン生成技術を確立することで、石油依存度の低減に繋がり、二酸化炭素の削減に貢献でき…
ブリヂストンは4月16日、鉱山・建設車両用(OR)タイヤの旗艦生産拠点である山口県の下関工場の一部設備を刷新すると発表した。総投資額は約102億円で、2022年に着工し、2025年末までに新設備の導入を完了する計画。 同工場は1970年に操業を始めた。今回の設備刷新は中期事業計画に基づく鉱山タイヤ・ソリューション事業強化拡大施策の一環。品質向上や生産コストの低減、設備の故障リスクなどを削減し、…
ブリヂストンは4月23日、同社および同社グループが米キャタピラー社から2020年度のSQEP(サプライヤー・クオリティ・エクセレンス・プロセス)認証における最高評価「プラチナ」認定を取得したと発表した。 同認証は、キャタピラー社がサプライヤーに継続的な品質改善を促すプログラム。プラチナ認定は、世界に通用する卓越した品質の商品・サービスを継続的に提供できるサプライヤーの工場のみに与えられるもの。…
仏ミシュランは4月8日にオンラインで事業戦略説明会を開催し、2030年までに売上高を年平均5%拡大する方針を打ち出した。同社の2020年の売上高は204億6900万ユーロ(約2兆6248億円)と前年比15%のマイナスとなったが、新型コロナウイルスの影響から抜け出す2023年には約245億ユーロまで回復する見通し。今後、フリートソリューション事業を強化するほか、3D金属プリンティングや医療用機器、…
旭産業はこのほど、エアゲージ精度チェッカーの新製品として「SC-70」を開発し本格販売を開始した。税込み標準小売価格は20万3500円(税抜き18万5000円)。 エアゲージ精度チェッカーは保有するエアゲージの精度誤差を調べる検査機器。新商品は、表示パネルに有機ELディスプレイを搭載したことで見やすく、高い精度での精度チェックを可能とした。 また操作部をパネルに集約したコンパクト設計を採用。…
住友ゴム工業が独自のタイヤセンシング技術「センシングコア」を軸としたソリューション展開を加速させている。CASEに対応する将来のビジネスを確立させるとともに、2025年以降にはこれまで市場になかったようなサービスを創出していく。 センシングコアはタイヤの回転により発生する車輪速信号を解析し、タイヤの空気圧や路面の状態などを検知する技術で2017年に開発した。 同社ではこの技術を進化させ、タイヤ…
ブリヂストンは、レクサスが3月30日に世界初披露した「LF-Z Electrified(エレクトリファイド)」にコンセプトタイヤを納入したと4月5日に発表した。 今回のコンセプトタイヤは、大きなブロックや路面に切り込むV字型の傾斜溝によってダイナミックな走りを表現している。あわせて、中央部に周方向に連続した継ぎ目のないブロックを採用し、車両の荷重を支えつつEVならではの力強い駆動力や快適な乗り…
阿部商会は、4月からフィンランド・ノキアンタイヤの新しいサマータイヤ「NOKIAN HAKKA GREEN3」(ノキアン・ハッカ・グリーン・スリー)とオールシーズンタイヤ「NOKIAN SEASONPROOF」(ノキアン・シーズンプルーフ)シリーズを順次発売した。 「ハッカ・グリーン3」は、プレミアムサマータイヤ「ハッカシリーズ」の最新モデル。高い耐アクアプレーニング性能とウェットグリップで雨…
エラストマーの製造販売を行う伊ベルサリス社は3月29日、ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストンEMIAと、高度な特性を持つ合成ゴムの研究、製造、供給に関する共同開発に合意したと発表した。 両社の研究・開発部門はオープンイノベーションモデルを利用して、高性能タイヤの製造に向けて技術やスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を含む新しいエラストマーのグレードの開発を実施する。なお、ベルサリス社は伊ラ…
全国タイヤ商工協同組合連合会(全タ協連)は2021年度以降、独自の資格制度「タイヤ テクニカル エキスパート(TTE)」の試験を、パソコンを使用して出題・解答する「CBT方式」で実施することを決めた。 この試験制度は、自動車用タイヤの整備作業を行う作業者の知識と技能の向上を図ることで、自動車の安全走行に寄与するとともに、作業者自身の安全を高めることを目的として創設したもの。昨年9月に1回目の試…
ブリヂストンの欧州グループ会社であるブリヂストンEMIAは3月22日、欧州拠点で消費する電力を全て再生可能エネルギーに切り替えたと発表した。 同拠点には欧州の全タイヤ工場や、イタリアの欧州R&Dセンター及びプルービンググラウンド、ベルギーのリトレッド用部材工場、スペインのタイヤコード工場、ベルギーのEMIA本社が含まれる。 ブリヂストンでは「当社はパリ協定や2050年までのカーボンニュートラ…
仏ミシュランは2月11日、脱炭素海上輸送サービスを提供する仏ネオライン社と海上貨物輸送の契約を締結したと発表した。太平洋横断の海上輸送で現在のCO2排出量を90%削減できるという。 2023年までにカナダフランス間の太平洋横断ライン航路を開設し、1年後に2隻目を稼働する計画。また、ミシュランは最終的に同社グループのコンテナ輸送の50%を委託する予定。 なお、ミシュランでは、2050年までに世…
スウェーデンのボルボ・カーズは3月、欧州20カ国で年間を通じて使用できる「リチャージタイヤ」を電気自動車に標準装備すると発表した。 同社グループは、温暖化ガスの排出実質ゼロを意味するクライメートニュートラルを2040年までに実現する目標を掲げており、今回の取り組みはその一環。「幅広い路面状況に対応できるタイヤを1セット使用することで、年に2回のタイヤ交換を無くし、お客様の負担を軽減するとともに…
横浜ゴムは4月8日の「タイヤの日」にあわせてタイヤ安全啓発活動を実施する。期間は8日から11日まで。この取り組みは、タイヤの定期点検やエコドライブに対する意識を高めることを目的に2009年から実施している。今年は新型コロナウイルスの拡大防止に配慮した上で、店舗でのタイヤ無料安全点検やウェブでの情報発信を行う。 タイヤの無料安全点検は全国各地に展開するタイヤ販売店「タイヤガーデン」と「グランドス…