2割がタイヤの整備不良 タイヤ協会が2019年の点検結果まとめ
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は1月21日、2019年1月から12月に実施したタイヤ点検の結果をとりまとめて公表した。それによると、装着タイヤに何らかの整備不良があった車両の比率は高速道路で28.5%、一般道路で18.2%となった。 同協会では昨年、全国の都道府県警察や高速道路各社、タイヤ関連団体などと協力して合計37回のタイヤ点検を実施した。総点検台数は2013台(乗用車1752台、貨物…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は1月21日、2019年1月から12月に実施したタイヤ点検の結果をとりまとめて公表した。それによると、装着タイヤに何らかの整備不良があった車両の比率は高速道路で28.5%、一般道路で18.2%となった。 同協会では昨年、全国の都道府県警察や高速道路各社、タイヤ関連団体などと協力して合計37回のタイヤ点検を実施した。総点検台数は2013台(乗用車1752台、貨物…
ブリヂストンは1月31日に都内でトラック・バス用タイヤの新商品発表会を開催し、燃費性能やライフを向上させた3つの新モデルを3月から発売すると発表した。同社は商品とサービス、デジタルツールを活用したソリューションビジネスを推し進めており、その軸となる“断トツの商品”を拡充する。国内では貨物輸送量が増加する一方でトラックドライバー不足が深刻化する中、ブリヂストンタイヤジャパンの末松聡執行役員は「輸送…
住友ゴム工業は1月23日、タイヤ用ゴム内部の特定の材料を選択的に観測する手法を確立したと発表した。また同社はこのほど、この手法を活用し、ゴム内部の硫黄架橋の粗い部分・密な部分(粗密)を鮮明に観測することに世界で初めて成功したことを明らかにした。 茨城大学との共同研究による新手法は、同大学が新たに開発した量子線顕微鏡を用いて、製品化したタイヤ用ゴムを評価するもの。これにより、燃費性能や耐摩耗性能…
JAF(日本自動車連盟)が実施した2019年1年間のロードサービス出動件数は、四輪車・二輪車合計で前年比7.1%減の218万7147件となった。一般道路は6.8%減の212万2360件、高速道路は8.3%減の7万552件だった。 四輪車の出動件数は196万5521件と、前年から7.0%減少した。救援内容をみると、トップは「過放電バッテリー」。「タイヤのパンク、バースト、エアー不足」は2番目に多…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)がまとめた2019年のタイヤ販売本数は、新車用と市販用を合わせた四輪車用合計で前年比1.4%減の1億1440万9000本だった。前年割れは2年連続で、下げ幅は2018年(0.4%減)より拡大した。新車用は0.9%減の4394万3000本、市販用は物流費の高騰を受けて実施した値上げや消費増税の前後に需要が大きく変動し、年間では1.6%減の7046万6000本となっ…
住友ゴム工業は1月15日、群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と研究を進めている自動運転車に対応したタイヤ周辺サービスの開発状況を報道陣に公開した。CRANTSでは年内に過疎地域などで住民の生活の足として無人の移動サービスを開始したい考えだ。 住友ゴムとCRANTSは昨年5月から共同研究を開始。その後、タイヤ空気圧データとCRANTS内に設置されている管制室との連携を…
住友ゴム工業は良質な天然ゴムの安定調達を目指し、1月に世界最大の天然ゴム取引市場であるシンガポールで天然ゴム調達会社「SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE.LTD.」を設立したと14日に発表した。新会社の所在地はシンガポール・ハーバーフロントセンター。資本金は1800万ドル(約20億円)で、従業員数は1月時点で11名。安田吉昭氏が代表を務め、4月から営業開始する。 同社に…
1月10日から12日まで千葉市の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2020」で、TOYO TIRE(トーヨータイヤ)と日本グッドイヤーのトップが登壇してブランド戦略や2020年の展望を語ったほか、ブリヂストンは「POTENZA」(ポテンザ)ブランドの新たなスポーツタイヤを披露した。 TOYO TIREの清水隆史社長は「ブランドを一方的にアピールしたり、売りたい商品をプロモーションしたりす…
東京オートサロン実行委員会は1月10日から12日まで幕張メッセで開催した「TOKYO AUTO SALON 2020」(東京オートサロン)の総来場者数が33万6060人だったと発表した。昨年より1.6%増えて過去最多を記録した。来場者が30万人を突破するのは6年連続。 「東京オートサロン」は“カスタムカー文化の確立”を目指し、1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタート。198…
仏ミシュランは12月12日、2050年までに全世界の工場で二酸化炭素を排出しないゼロ・エミッションを目指すことを明らかにした。また、2030年までに車両走行時のタイヤに関連したエネルギー消費量を1kmあたり20%削減するという。 同社の方針は、2015年の第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で定められた「パリ協定」に即したもの。生産や物流、使用時、開発といった全ての段階に適用…
JAF(日本自動車連盟)は12月24日、タイヤチェーンの種類別に雪道での旋回性能と制動距離を検証し、その結果を公開した。 タイヤチェーンは、「金属チェーン(亀甲型)」「金属チェーン(はしご型)」「非金属チェーン(ウレタン系)」の3種類を用意してノーマルタイヤに装着。車両は前輪駆動のコンパクトカーを使用した。 旋回テストは圧雪路の旋回路コース(半径25m)をカラーコーンに沿って走行できるか、進…
住友ゴム工業の山本悟社長は12月17日に開いた会見で、「自動車産業は大きな変革の動きが加速しており、業界の垣根を越えた連携が活発となるなど変化のスピードが増している。さらに、デジタル化の進展や消費者ニーズの変化といった様々な外部環境の変化が予測される」と今後の見通しを述べた。 その上で、「持続的な成長とグループの体質強化に注力し、強い収益基盤を確立する。そのため、全社一丸となってコスト改善にス…
欧州タイヤ・ゴム製造者協会(ETRMA)は11月19日、2017年の廃タイヤのリサイクル状況を発表した。それによると、廃タイヤの92%は材料再利用またはエネルギー回収に用いられており、過去数年と大きく変化していないことが分かった。 廃タイヤの発生量は前年比4%増の342万4500トン。このうち57%は材料再利用に活用され、数量は3%増の196万1000トンとなった。内訳は75%(147万トン)…
ブリヂストンが2020年に東京・小平に研究開発拠点「ブリヂストン・イノベーション・パーク」を開設すると発表した。ソリューションビジネスへの転換とイノベーション(技術革新)の創出を加速させている同社にとって、単なる新拠点ではなく、将来に向けたビジネスの在り方にも影響を与える重要な位置づけとなっていきそうだ。 「ソリューションによって社会やお客様に貢献する」――11月29日に都内で開いた会見で石橋…