カー用品・部品のメーカーおよび小売店の業界団体で構成するAAAL(オートアフターマーケット活性化連合)が取り組んでいる「洗車の日」の活動が7年目を迎えた。この活動は、車の利用が増えるゴールデンウィーク前の4月28日前後に洗車を行うことで車への愛着を高めることを目的としたもの。
今年はAAAL構成団体の一つでAPARA(自動車用品小売業協会)加盟店のうち、洗車用品を取り扱っている全国約1300店で共通ののぼり旗を掲示するほか、各ショップごとに独自の売場づくりを展開して活動を盛り上げていく。
4月18日に横浜市内のカー用品店で行われた周知イベントには各団体のトップが駆けつけ、店頭で洗車用品をPRした。AAALの住野公一代表は、「活動を開始した当初、賛同してくれたのは数店舗のみだったが、ようやく足並みが揃ってきた」とこれまでの成果を振り返る。その上で「次のステージに向けて、今後はホームセンターやSSにも活動を拡大させていきたい」と意欲を示した。
「洗車の日」自体、消費者への認知度はまだ高いとは言えないのが実情。ただ、店舗にとっては「昨年の増税後は反動減が大きかったが、この活動により落ち込み幅を縮小できた」(実施店舗の店長)と、一定の効果が表れている。
また普段はライバル同士の企業が“業界活性化”という共通テーマのもと、連携することの意義は大きい。今後、一層厳しさを増してくることが予想されるアフター市場の中で、製販一体となったこうした取り組みは他の業界にとっても一つの好例となりそうだ。