ブリヂストンは11月28日、トラック・バス用タイヤのデジタルソリューションツール「Toolbox」(ツールボックス)を刷新し、12月から日本にも導入すると発表した。同社の直営店から順次運用を開始し、今後販売代理店への展開も予定している。
「ツールボックス」は、同社のスタッフが運送事業者を訪問した際に取得する装着タイヤの情報やタイヤ点検結果などを管理するもので、既にアジアや中近東・アフリカ、欧州、南米など80カ国以上で展開している。
国内では、これまでタイヤの残り溝や外傷を専用器具で点検する「タイヤチェックサービス」を展開していたが、「ツールボックス」を導入することで、グローバルでのデータ共有を図る。
同ツールは、運送事業者のタイヤに関する情報を迅速かつ簡単にセキュリティの高いデータベースへ入力・更新する仕組み。登録した情報を分析することで、従来より高い精度で最適なタイヤ及びその使用方法を運送事業者へ提案し、安全運行とコスト削減に繋げる。また、同社のエンジニアが同じデータベースにアクセスすることで、ユーザーニーズに即したタイヤの開発にも活用する。
同社では今後、リトレッドタイヤ用デジタルソリューションツール「ベイシス」や、タイヤの状態を遠隔でリアルタイムにモニタリングする「タイヤマティクス」との連動した運用を想定している。また、これらのシステムから得られた情報を的確に分析・解析するデータサイエンティストの育成にも取り組んでいく。