標準装着タイヤの大径化進む 車名別販売ランキングから

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カテゴリー: ニュース

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1月11日に発表した2017年の車名別販売台数は、ホンダの「N-BOX」がトップで21万8478台だった。軽自動車がトップとなったのは2014年以来3年ぶり。

販売上位10車種のタイヤサイズ
販売上位10車種のタイヤサイズ

 今回のランキングを10年前の2007年と比べると、標準装着タイヤが大径化している傾向が明らかになった。特に軽自動車では、2007年にランクインした5車種全てに13インチが装着されていたが、2017年の6車種には14~15インチが選ばれていた。

 マーケティングリサーチ会社のGfKジャパンによると、夏タイヤのリム径別販売本数構成比では14インチが徐々に拡大しており、2017年上半期では27%を占める結果となっている。一方、登録車では、販売上位車種の主要グレードに関しては変化が少なかったが、2007年は14~15インチが中心だったのに対し、2017年には数車種が17インチ以上のタイヤも採用していた。

 実際、首都圏の販売店では「以前は軽自動車では155/65R13が当たり前だったが、現在は155/65R14に変わってきている」と、市場の変化を実感している。

 また住友ゴム工業では、「新車装着の乗用車用夏タイヤにおける17インチ以上の比率は、2007年が約3割だったのに対し、2017年は約5割になった」と指摘する。さらに日本ミシュランタイヤは「新車装着の実績をみると、明らかに10年前と比べて大径化している。車格が大きくなってきているため、それに準じてタイヤも変わってきているのではないか」とその要因を話している。

 一般的にはタイヤを高インチ化することで運動性能や操縦安定性、グリップ力、レスポンスの向上といったメリットがある。ただ、乗り心地や音などの性能が相反するため、いかにバランスさせるかが重要となってくる。


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