日本自動車タイヤ協会(JATMA)は「タイヤの日」に合わせて4月6日から13日まで全国9カ所の高速道路のパーキングエリアなどでタイヤ点検活動を実施した。この活動は一般ドライバーにタイヤへの関心を喚起し、正しい使用方法を啓発することを目的に、毎年行われているもの。
11日に東北自動車道の羽生パーキングエリア(埼玉県)の活動に参加した同会の池田育嗣会長(住友ゴム工業社長=写真)は、「調査では乗用車の3台に1台が空気圧不足となっている。ドライバーと直接触れ合い、メンテナンスの重要性を伝えることができるこの活動をきっかけに、適正に点検して頂けるようになればと考えている。タイヤを確実に整備して頂くことが安全にも繋がり、燃費も良くなる。こうした活動を業界として広く告知していきたい」と述べた。
当日は、タイヤメーカーの関係者をはじめ、埼玉県内のタイヤ販売店で構成される埼玉県タイヤ商工協同組合(相原一広理事長)の組合員らが活動に協力。また、パーキングエリアの利用者にリーフレットを配布してタイヤ点検の重要性を訴えた。
現地で取材に応じた池田会長は、「これから自動運転化やカーシェアリングが進むと、ドライバーの方々のクルマやタイヤに関する興味や関心が薄れていくかもしれない。我々としてはタイヤ自体の性能を更に良くするとともに、こうした活動を通じ、いかに啓蒙していくかが大事になる」と話した。
なお、同会場では13時から16時まで45台の車両を点検。一部で空気圧不足やひび割れなどが見つかった。