ブリヂストンとグッドイヤー、米国でタイヤ卸の新会社設立

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンの米国子会社ブリヂストン アメリカス・インク(BSAM)と米グッドイヤーは現地時間の4月16日、米国市場でタイヤ卸売事業の新会社を設立すると発表した。BSAMとグッドイヤーがそれぞれ保有する卸売網を統合して、2018年半ばに新会社TireHub, LLC.(タイヤハブ)を共同で立ち上げる。

TireHubの物流拠点(ブリヂストン アメリカス・インクのホームページより)

 新会社では両社の乗用車用・小型トラック用タイヤの米国における卸売事業を行う。資本金は非公表だが、BSAMとグッドイヤーが50%ずつ出資する。本社はジョージア州アトランタに置き、両社が全米各地に保有している合計80以上の物流拠点を活用して、商品の在庫・販売・配送まで一貫したサービスを提供する。従業員数は1000名程度となる見込み。

 ブリヂストンでは「全米のほとんどの販売店に毎日配送することが可能となる。両社の持つ充実した商品ラインアップを供給することで、急速に伸長する大口径プレミアムタイヤの需要増にも対応する」としている。

 また、タイヤハブでは消費者のニーズに応えるため、販売窓口を一本化し、販売店のPOSシステムと容易に統合できるオンラインのポータルを新たに導入するなど、業界最高水準のサービスを目指す方針。

 BSAMのタイヤ事業米国カナダ消費財タイヤ部門プレジデントのトーマス・ヒギンス氏は、「米国のタイヤ販売店にとって、お客様の求める商品の品揃えを充実させることが非常に重要になっている。ダイナミックに変化し複雑化する環境の中で、タイヤハブは、ブリヂストンの幅広い商品ラインアップを供給し、販売店が競争優位を実現できるように支援していく」とコメントしている。

 また、グッドイヤーアメリカスプレジデントのスティーブ・マクラーレン氏は、「卓越した物流とカスタマーサービスを実現することが、タイヤ販売店やグッドイヤー直営小売店の事業成功に繋がり、日々高度化していく消費者のニーズに応えることができる」と述べた。

 なお、新会社のCEO(最高経営責任者)には長年にわたり、消費財や小売、化学業界で製造やサプライチェーンを指揮した経験があるピーター・ギボンズ氏が就任する予定。

 大口径タイヤなどの需要が堅調な米国市場では、今年1月に住友商事が仏ミシュランと流通事業で提携すると発表している。

関連:【ミシュラン】米国で住友商事と提携 タイヤ卸売りでシェア2位に


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