横浜ゴムは4月22日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦が行われた三重県の鈴鹿サーキットで会見を開き、引き続きモータースポーツ活動を積極化していく方針を発表した。
会見で山石昌孝社長は、「モータースポーツが当社のプレミアム戦略、プレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上のために重要な位置付けとなっている」と、取り組みの意義を述べた。また、「欧米で『ADVAN』(アドバン)がレースに使用され、プレミアムカーに採用されることで、他のブランドより認知度が高まっている」と成果を話した。市販用のレーシングタイヤは仏ミシュラン、伊ピレリに迫るレベルまで販売が拡大しており、今後、高付加価値タイヤのカテゴリーでは市場平均を上回る成長を目指す。
同社ではモータースポーツ活動をタイヤ事業のグローバル展開の一環と位置付け、様々なカテゴリーへのタイヤ供給を進めてきた。2017年にはモータースポーツ子会社を横浜ゴム本体へ吸収したほか、レース用タイヤの生産拠点や開発部門へ新たな投資を行うなど事業を強化している。