日本ミシュランタイヤは9月下旬を目処にトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「X One」(エックスワン)で、リトレッドの国内生産を始める。リグルーブなどと併せて同社が進める3Rコンセプトを「X One」にも展開することが可能となり、コストメリットや輸送効率向上を広く訴求していく。将来的に新たなパターンの投入も検討しており、「X One」の装着台数を2020年に2000台、2030年までに3000台以上まで拡大していきたい考えだ。
海外市場では普及している「X One」が、国内に導入されたのは2007年。環境規制や安全装置による車両重量の増加といった課題を解決するソリューションとして引き合いが増加傾向にあるという。ただ、従来はリトレッドに対応していなかったため、トータルでのコスト削減効果を十分に提供できていないケースもあった。
「X One」のリトレッドは同社が生産を委託している髙瀬商会(新潟県糸魚川市)で実施する。それに伴い、10月から「X One」のリトレッドを2パターン発売する。