国土交通省と警察庁は、大雪時にスタッドレスタイヤ装着車を含めた全ての車両にタイヤチェーンの装着を義務付ける方針を公表した。立ち往生を未然に防ぎ道路交通を確保することが目的で、12月上旬にも施行する見通し。
近年は記録的な大雪が毎年のように発生している。今年1月の首都高速で大渋滞が起き、2月にも北陸地方の国道で数日間におよぶ大規模な車の立ち往生が生じている。
国交省などでは、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の改正を行うことを予定しており、「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識を新設する。一時的に通行禁止や制限を行う場合は可変式の道路標識を活用するほか、大雨などの発生に合わせて電光表示により速やかに道路標識を表示できるようにする。
販売の現場では、一部の量販店でタイヤチェーンの売り場を拡大する動きがあるほか、正確な装着方法の訴求なども始まっている。