ブリヂストンの津谷正明CEOは11月30日に会見を行い、「今年は我々にとって特別な節目の年だった」と述べた。
津谷CEOは2018年を振り返り、「1968年に社是『最高の品質で社会に貢献』を定め、デミング賞を受賞した。経営の近代化を進めたその年から今年は50年となる。1988年には米ファイアストンを買収しグローバル化の大きな一歩を踏み出した時から30年となった。経営の最終目標は『真のグローバル企業』『業界において全てに断トツ』。経営環境は変わるからこそ、このフレームワークを変えずに続けていく。その中で重点課題は企業文化と経営人材の育成、経営体制の整備だ」と述べた。
同社はグローバル企業文化の育成に関するトピックスの一つとして、4月に米国における消費財の卸売事業会社、タイヤハブを米グッドイヤー社と共同で設立し、販売網の強化と拡充を図っている。津谷CEOは「自動車産業が変わる中、相互にメリットがあるのであればやるべきと考えている。タイヤハブが最後ではない」と話した。
また、2019年は日本や北米、アジアに対して市場地位が高くない欧州市場を強化していく方針を示した。
一方、西海和久COOは「2018年は国内4輪レースのスーパーGTで総合優勝した。これからも技術力を磨き、当社のブランド力強化につなげていきたい。当社の強みを活かしイノベーティブな技術を駆使しソリューションを盛り上げることでモビリティ社会、あるいはひとり一人の生活を支え社会に貢献していく」と述べた。