国土交通省と警察庁は12月14日、大雪時にタイヤチェーンの装着を義務付ける改正省令を発令した。大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時に規制を実施する。
対象となるのは、これまでに大規模な立ち往生などが発生した13区間。いずれもタイヤチェーンを着脱できる場所や、通行止めが解除されるまで待機できるスペースがある。規制時には区間手前でチェーン装着状況の確認を行うという。違反すると、道路法に基づいて6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる。
国交省などが公開したチェーン規制に関するQ&Aは以下の通り。(抜粋)
Q.チェーン規制は、いつ実施するの?
大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います。
大雪時に通行止めを実施する場合でも、チェーン規制を実施し、タイヤチェーンを着けていれば通行できるようにすることで、これまでより積雪による通行止め時間を短くすることを目指します。
Q.チェーン規制は、どこで実施するの?
急な上り下りがある峠などで、過去に雪による立ち往生や通行止めが起こった場所の中で、タイヤチェーンを着脱できる場所や通行止めが解除されるまで待機できる場所がある区間で実施します。
なお、チェーン規制時には、規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認を行います。
Q.スタッドレスタイヤでも規制対象なの?
今回のチェーン規制では、スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンをしていない自動車はチェーン規制中に通ることはできません。
Q.4WD車両も規制対象なの?
大雪の時の峠などでは、4WD車両は重量が大きいため、下り坂で急ブレーキをかけた時に、止まるまでの距離が長くなることから、チェーン規制中はタイヤチェーンを着けていないと通ることはできません。
Q.すべてのタイヤにチェーンが必要なの?
駆動輪にタイヤチェーンを着けることが基本です。
Q.チェーン規制のチェーンはどんなチェーンでも良いの?
チェーン規制中に通ることのできるタイヤチェーンは、自動車用品店などで販売されているものであれば問題ありません。ただし、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプのものではチェーン規制中に通ることはできません。
※チェーン規制に関するQ&Aはhttp://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.htmlで確認できます。