横浜ゴムは現地時間の10月5日、北米でトラック・バス用タイヤの新工場を稼働した。総投資額は3億ドル(約360億円)で、生産能力はフル操業時に年間100万本を計画している。北米向けにはこれまで独・コンチネンタルとの合弁会社、GTYタイヤカンパニー(米)および日本やタイからの輸入で対応してきたが、新工場の本格稼働により世界有数の商用車市場で旺盛な需要を取り込む。今後、OE納入も拡大させ将来的には合計で年間200万本レベルの販売を目指す。
新工場はミシシッピ州ウエストポイントに設けた。敷地面積は570エーカー(約230万m2)で従業員数は当初500人。将来的には4倍まで規模を拡大することも検討する。
開所式の前日、コロンバス市内で行われた記者会見で野地彦旬社長は、「当社として北米にゼロから作った工場は今回が初めて。最新鋭の設備を導入し、北米市場での地産地消の拡大に貢献する生産基地である。この数年の間、各地に拠点を構えてきたがミシシッピ工場はその総決算となる」と述べた。