TOYO TIREの清水隆史社長が東京オートサロンの会場で本紙の取材に応じ、「2019年は“不易流行”を意識して自分たちの道をつくっていきたい」と抱負を語った。1月1日付けで社名を変更したことについて「守るべきものと、変わっていくべきものがある。全てを変えるのではなく、良かったものは残しながら新しいものを取り入れていく」と話し、新たな価値を生み出していくことの重要性を示した。
東京オートサロンはTOYO TIREとして出展する初の大型イベント。ブースでは北米で販売が好調な大口径のSUV用タイヤを大々的に訴求した。中国やアジアをはじめとした海外からの来場者も多いことから、グローバルで一層のブランド力向上につなげる狙いもあるという。
同社は中期経営計画でピックアップトラックやSUV用タイヤの拡販を戦略の一つに掲げている。ライバルメーカーも同様のカテゴリーで開発を加速する中、「我々は北米で20年ほど前から展開しており、デザイン面でも先行している」と自信を示す。さらに現地開発拠点の機能拡充も進めつつ、「商品サイクルを早めることで逃げ切っていく」と力を込める。
2019年を“第二の創業”と位置づけるTOYO TIRE。強みを強固にしつつ、積極的に変化していく姿勢が今後どのように具現化していくのか注目される。