横浜ゴムは北海道旭川市のタイヤテストコース「TTCH」に登坂路を新設し、今年から氷雪上でのトラック・バス用タイヤの発進・加速試験を開始した。
2015年12月に運営を始めたTTCHは、従来のテストコース(T*MARY)と比較して約4倍の面積がある。T*MARYはコースが狭く大型車両の登坂試験に制約があったが、今回拡張した試験路は勾配4%から最大14%まで6パターンを並列して配置。トラック・バス用スタッドレスタイヤでユーザーニーズが高い冬道での発進・加速性能の向上を図り、競争力を高めていく。
同社は中期経営計画の中で、ウィンタータイヤでトップレベルの性能を目指す方針を掲げている。TTCHは実車評価で中枢を担っており、昨年には屋内氷盤試験場を設置するなど、試験の精度向上や効率化への取り組みを進めてきた。今後はアイスバーンが発生しやすい市街地の交差点を想定した試験路を整備することも検討していく。