日本ミシュランタイヤは1月29日、オールシーズンタイヤ「CROSS CLIMATE」(クロス・クライメート)シリーズのサイズラインアップを拡充して2月から全国で販売を開始すると発表した。同シリーズのコンセプトは “雪でも走れる夏タイヤ”。14~20インチの全78サイズと豊富なサイズを取り揃えて幅広いニーズへ対応を図る。
同日、都内で開いた発表会でポール・ペリニオ社長は、「重要となるのはユーザーの満足度だ。今使っているオールシーズンタイヤよりご満足頂くことが大事だと考えている」と述べた。
「クロス・クライメート」は優れた夏タイヤ性能と、圧雪路にも対応する走行性能が特徴。幅広い温度域に対応したコンパウンドを採用することで、様々な路面への接地面効果を発揮できるという。
同社の消費者調査によると、オールシーズンタイヤの認知率と注目度は増加しているが、ユーザーからの性能評価は夏性能と冬性能ともに「中途半端な評価」だという。
また、スノー性能を持つ夏タイヤについての調査では、優れた夏タイヤ性能へのニーズが高く、雪上での走行は付加価値の位置付けであると分析した。同製品はこうした消費者の要求に応えるため、ミシュランの基本理念として掲げるトータルパフォーマンス――全ての性能に妥協しないことを目指して開発が進められた。
同社は消費者の声を収集する目的で昨年から一部店舗で先行販売を行ってきた。黒谷繁希ブランド戦略マネージャーは、「昨年販売した時に想定を上回る結果を挙げた」とした上で、「今後はマーケットの拡大以上の販売目標を掲げている。何よりも消費者の満足度を一番に考え、ニーズに応えていきたい」と語った。
なお、「クロス・クライメート・シリーズ」は全額返金保証プログラムの対象となっている。