仏ミシュランの2018年の業績は売上高が前年比0.3%増の220億2800万ユーロ(約2兆7469億円)、営業利益が3.1%減の25億5000万ユーロ、純利益は1.9%減の16億6000万ユーロとなった。価格ミックスの改善があったものの、原材料コストの上昇で1億5800万ユーロ、為替の影響で2億7100万ユーロの減益要因が生じた。
部門別の営業利益は、乗用車用タイヤ事業が10.3%減の13億1400万ユーロ、トラック用・ライトトラック用タイヤ事業は6.2%増の5億1300万ユーロとなった。鉱山用や建機用、農機用などを含む特殊製品事業は19.4%増の9億4800万ユーロと大幅な増益を達成した。
全体のタイヤ販売量は0.9%増えた。乗用車用・ライトトラック用タイヤは新車用が2%減、市販用が1%増。このうち欧州は新燃費試験(WLTP)の導入により新車用の需要が2%減となったが、市販用はフランスやイタリアなどが好調で2%増加した。なお、新車向けのトラック用タイヤは1%増、市販用は2%減だった。
米グッドイヤーの2018年の連結業績は売上高が前年比0.6%増の154億7500万ドル(約1兆7115億円)だった。欧米で大径タイヤの販売が伸びたものの原材料コストの上昇や為替がマイナス影響となり、営業利益は18.1%減の12億7400万ドルとなった。ただ、米国でブリヂストンと合弁で設立したタイヤの卸売事業会社「Tire Hub」(タイヤハブ)の効果などにより、純利益は約2倍の6億9300万ドルとなった。
全体のタイヤ販売本数は前年と同水準の1億5920万本だった。市販用は1%増、新車用は4%減だった。地域別では、米州地域は前年並みの7090万本、欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)は1.2%増の5780万本、アジア太平洋地域は2.2%減の3050万本となった。
営業利益は全地域で前年を下回った。特に米州地域は22.8%減、アジア太平洋地域は24.9%減と大幅なマイナスとなった。
独コンチネンタルの2018年業績(暫定値)は、売上高が前年比0.9%増の444億440万ユーロ(約5兆5416億円)、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)が13.3%減の41億1810万ユーロだった。純利益は2.9%減の28億9730万ユーロ。
部門別では、シャシー・セーフティー部門の売上高のみマイナス成長だった。調整後EBITはインテリアを除いた全部門で前年割れとなった。
タイヤ部門の売上高は0.2%増の113億5220万ユーロ。為替の影響で3億7000ユーロがマイナスに響いたものの、価格ミックスやボリュームなどにより合計3億9600万ユーロのプラス要因が生じた。調整後EBITは原材料価格の高騰などを受け、11.5%減の19億ユーロだった。
乗用車用及びトラック用の販売本数は冬タイヤの販売が好調に推移し、1億5500万本となった。