日本自動車タイヤ協会(JATMA)はこのほど、農業機械用タイヤの誤組み事故防止と複輪間の石噛み除去時の事故防止を啓発するポスターを作成した。会員企業の販売会社を通じてタイヤ販売店や専業店などへ配布を始めている。
古い農業機械などに装着されているタイヤとリムの中には、表示されているリム径の呼びが「15」であっても実寸は「15.3」のものがあり、適合しない組み合わせでリム組みをして空気充てんを行ったことにより爆発した事例がある。JATMAでは交換時にタイヤ側面の表示を確認するとともに、空気充てん時は農業機械用タイヤのビードシーティング圧を遵守することを呼び掛けている。また、複輪間に噛み込んだ石などの異物を空気を抜かずに取り除き、サイド部にダメージを受けていたタイヤが破裂するという事例もあった。
ポスターにはリム径の確認方法や、異物除去の正しい手順や注意事項が掲載されており、「事故事例を教訓に、適正作業で事故ゼロを目指してほしい」(JATMA)と訴求している。