新年度がスタートした1日、国内タイヤメーカーが一斉に入社式を行い、各社のトップは「新たなことに果敢に挑戦を」「色々なことに挑戦して学びを得る」「新しい時代を創るその主役になって欲しい」など、期待を込めてエールを送った。
ブリヂストンの江藤彰洋COO兼社長は、同社の創業時から現在の経営のグローバル化について触れ、「当社が現在、そして将来実行しようとしていることは過去から脈々と受け継いできた理念やDNAに基づくものである」と話した。さらに、「ブリヂストンには様々な経験ができる場が多くある。自身のキャリビルディングを考えて欲しい」と呼び掛けた。
また、インド独立の父、マハトマ・ガンジー氏の「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」という名言を、自身が最も大切にしている言葉として紹介した。
住友ゴム工業の山本悟社長は、次世代タイヤの開発を強力に進めていくことや、デジタルイノベーションにより新たなステージで戦える企業を目指す方針を示した。また、住友の事業精神に触れ、「『住友ゴムWAY』の価値観でもある信用と確実を常に意識した行動を心掛け、新たなことに果敢に挑戦していくことが求められている」と話した。
その上で、「社員一人ひとりが信用と確実を実践し、切磋琢磨しながらチームワークを重視する風土を大切にし、組織としての総力を結集することで、次なる飛躍ができる。無限大の可能性、チャレンジ精神に大いに期待している」と訓示した。
横浜ゴムの山石昌孝社長は、「安全とコンプライアンス」「信頼」「学び」の3点を働く上で必要となるキーワードとして紹介した。その中で「色々なことに挑戦し、学びを得て頂きたい。とにかく目の前の課題に全力で取り組むことが、活躍できる人材への第一歩となる」と語った。
TOYO TIREの清水隆史社長は、新入社員に意識してほしいこととして「新しい挑戦を恐れない。そのために原理原則をしっかり学ぶ」「お客様に誠実に、そして期待を超える」「主体性を持ち、連携を大切にする」の3点を挙げた。
さらに「異なる立場、知識、経験を尊重しながら互いの個性を発揮し合うことで化学変化が起こり、協調し合うことでシナジーが生み出される。自ら意欲をもって主体的に関わり、協力していく。そういう行動が会社を変えていく源泉となる」と期待を込めた。