横浜ゴムは4月6日、大磯ロングビーチ(神奈川県中郡)の駐車場で一般ドライバーを対象とした試乗会を開催し、日常点検やウェット性能の重要性を訴求した。
当日は同社のフェイスブックなどインターネットを通じて募集したユーザー約90名が参加。日産「ノートe-power」にスタンダードタイヤ「ECOS ES31」を装着し、適正空気圧と空気圧が20kPa低い場合で比較試乗を行った。
実際に体験したドライバーからは「空気圧が減るとハンドルが重く、操作しにくい」「ノイズが違った」といった意見が出たという。さらに、この日の試乗で3分の2ほどのスケジュールが終わった段階のタイヤを比較すると、空気圧不足だったものは一部のリブがよれたように偏摩耗し、ささくれた状態となっていた。
タイヤ国内リプレイス営業企画部マーケティンググループ課長補佐の齋藤太一氏は、「“空気圧不足”を訴えても、なかなかドライバーの“自分ごと”にはならないのではないか。ハンドルを握って実感してもらい、空気圧が減ったらどれだけ違うのかを具体的に訴求したい」と、試乗会開催の目的を述べた。
また会場では、国内ラベリング制度でウェットグリップ性能の最高グレード「a」を獲得した「BluEarth-GT AE51」と、ウェット性能「c」の「BluEarth AE-01F」のウェットブレーキ性能を、トヨタ「プリウス」に装着して比較した。
ウェット「a」の場合は、タイヤがグググッと地面をグリップして止まるのが助手席でも感じられ、実際の制動距離は車1台ほど異なっていた。参加者も「『a』と『c』の違いに驚いた」「買うなら『a』がいい」と感想を話していたそうだ。
ウェット性能の体感イベントは今後、静岡県内のサービスエリアや関西、九州などにも展開していくことを検討している。
齋藤氏は「近年は一般ドライバーに参加頂く試乗イベントは実施していなかったが、乗って頂いた方の声が広まっていけばと期待している」と話していた。