TOYO TIREは4月7日から21日にかけて全国8カ所の道の駅でタイヤの空気圧や残溝、外傷の有無をチェックするなどのタイヤ無料安全点検を実施した。7日に兵庫県神戸市の道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で行われた活動には清水隆史社長をはじめ同社の首脳が激励に訪れた。
挨拶に立った清水社長は「昨年、当社が実施したタイヤ点検では29%に空気圧不足が検出された。タイヤの空気は自然に低下していくことを知っている方は少ないのが実情だ」と話した。
その上で、「当社は国内で唯一タイヤを社名に掲げるメーカーであり、こうした活動はタイヤの開発やものづくり、販売に携わる当社の使命だと思っている。技術も製造も販売もそれぞれの仕事をして終わりではなく、お客様につながっていくことを認識し、グループで安全啓発を進めていきたい」と抱負を語った。さらに、「コミュニケーションの機会を増やしてお客様にタイヤへの興味を持って頂くことにも力を入れていきたい」と、今後の展望を示した。
今回、会場では「ドライブシミュレーター」を用いたタイヤ安全啓発活動も実施。この機械は実車に近いハンドルやアクセルペダル、ブレーキペダルを搭載し、運転席から見える景色を映すモニターや走行音などを出すためのスピーカーなどを装備したもの。同社が独自に開発したソフトによって、タイヤの摩耗度による雨天時の制動距離の違いや、空気圧の違いによる操縦安定性の違いを体感することができる。
実際に体験した一般のドライバーからは「走行の違いが感覚的に分かり、タイヤのメンテナンスの重要性を感じた」「リアルに近い疑似体験ができて驚いた」「タイヤから伝わる衝撃も再現されてびっくりした」などの感想があった。
なお、ドライブシミュレーターを用いた安全啓発活動は、4月20日より全国6カ所のショッピングモールにおいても実施する。