住友ゴム工業は6月16日、埼玉県さいたま市の見沼たんぼで「首都圏の大規模緑地・見沼たんぼを100年後の子ども達に残す」環境保護活動を実施した。この活動は日本ユネスコ協会連盟との協働事業「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」の一環。
当日は、日本ユネスコ協会連盟関係者や協力団体のほか、住友ゴム工業およびダンロップタイヤ関東、ダンロップタイヤ中央の従業員とその家族ら89名が参加。参加者は、ファーム・インさぎ山代表の萩原知美氏の指導のもと、水田に入りって雑草を丁寧に引き抜いた。
萩原氏は、「農のある暮らしは、食の安全や環境問題、福祉問題など現代の日本の社会問題を包み込むだけの力がある」と話した。また、現地で汗を流した住友ゴム工業の橋本卓史CSR推進室長は「我々企業が成長していこうという時に経済的価値だけではなく、社会的価値の追求も必要だという考え方を持っている」と述べた。さらに、「こうしたイベントは継続することが一番大切で一過性のものではいけない」と今後の活動へ意気込みを示した。
同社グループでは、持続可能な社会の実現に向けたCSR活動基本理念を2008年に制定し、緑化活動などを行ってきた。こうした活動が日本ユネスコ協会の「未来遺産運動」の考え方と共通するとして、2013年に「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」を開始。これまでの参加人数は約3000人に上る。今年は全国8カ所で実施予定で、今回の見沼たんぼは4カ所目となった。