ブリヂストン、欧州でスマート工場化推進 44億円を投資

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンの欧州子会社、ブリヂストンEMEAは6月27日、スマート工場プロジェクトに3600万ユーロ(約44億円)を投じると発表した。ポーランド、ハンガリー、スペイン、イタリア、フランスにある8つの工場で生産プロセスのデジタル化を推進する。プロジェクトは今年から4年間を計画している。

ブリヂストン-スマート工場
自動化した加硫機

 今回のプロジェクトは半製品の製造やエネルギー供給、メンテナンス、生産管理、生産計画など工程全般が対象となる。省エネルギー化や生産効率の向上、不良率の低減、プロセスの簡素化などが期待できるほか、顧客のニーズへ迅速かつフレキシブルに対応できる体制を構築する。

 第一段階として「スマート・エナジー」に取り組む。生産計画とエネルギー消費量を分析し、タイヤ生産に必要なエネルギー量を最適化することで約10%の省エネルギー化を実現する考え。

 またデジタル化で収集したデータは東京とローマの研究センターでのタイヤモールドの開発や工場設備の予知保全、原材料管理などにも活用する。これにより、製造時間の短縮や管理プロセスの簡素化なども進める。

 なお、今回は工場オペレーターのトレーニングも連動して実施する。スマート工場化によって得られた情報を基に、従業員による製造工程の最適化が可能となるほか、仕事に対する満足度向上も期待できるという。

 同社では、「我々のプロセスをより効率的かつ持続可能とするだけではなく、より優れた製品も実現する」としている。


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