印アポロタイヤは11月7日、印グローバル自動車研究センター(GARC)と提携し、タミルナードゥ州に同国で初のタイヤ試験コースを設立したと発表した。ウェットグリップ性能の試験に活用する。
GARCは、印重工業省の組織である印自動車テスト・R&Dインフラストラクチャープロジェクト(NATRiP)のもとに設立された機関。これまでインドでは、欧州のタイヤラベリング制度を踏まえた「スター・レーティング」の創設に向けて、国連欧州経済委員会(UN/ECE)が策定した国際基準(R117-02)に沿った自動車業界規格(AIS142)を立案している。これは、タイヤの騒音、転がり抵抗およびウェット性能の評価などに関するものだが、スター・レーティングの実
行にあたり、認可されたコースを国内で使用できないことが障害となっていた。
アポロタイヤでは「試験コストの削減や製品投入までの時間短縮が可能になる。能力強化のため、NATRiPとの協力を模索していく」としている。