JATMA(日本自動車タイヤ協会)は11月22日、東名高速道路・浜名湖サービスエリア(SA)で10月30日に実施したタイヤ点検活動の結果を公表した。
それによると、今回の点検台数は乗用車、大型バス、トラックの合計210台。車種別の不良率は、乗用車が49.6%、大型バスが7.9%、トラックが33.3%となり、乗用車と大型バスの不良率は昨年10月に行った前回より悪化した。項目別にみると、乗用車の「空気圧不足」、トラックの「タイヤ溝不足」「偏摩耗」が目立っており、特に乗用車のおよそ2台に1台が空気圧不足のまま走行している実態が明らかになった。
現地で乗用車のドライバーに対して実施したアンケートでは、タイヤの空気圧点検を行う頻度は「年2回」が43.6%と最も多く、タイヤメーカーなどが推奨している「月に1回以上」は13.7%にとどまった。
この点検活動は、タイヤ整備不良に起因する自動車事故の未然防止を図ることを目的に、東名高速道路が全線開通した当初より実施しているもので今年で51回目となった。近年は整備不良率が増加傾向にあり、タイヤの適切な使用や管理の方法をより広く訴求していくことが求められている。