タイヤチェーンで雪の急坂は走れる?JAFが比較実験

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カテゴリー: ニュース
タイヤチェーン3種類
(左から)金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(はしご型)、非金属チェーン(ウレタン系)

 JAF(日本自動車連盟)はタイヤチェーン別の登坂性能を検証し、その結果を11月27日に公開した。今回のテストは冬のレジャーなどで、たまに降雪地帯へ行く程度であればノーマルタイヤにタイヤチェーンを装着して走行するユーザーがいることや、チェーンには様々な種類があることからその登坂性能を検証したもの。

 テストは今年2月19日に北海道士別市の交通科学総合研究所で行った。車両は前輪駆動のコンパクトカーを用いた。実験ではノーマルタイヤに金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(はしご型)、非金属チェーン(ウレタン系)の3種類を装着。圧雪された全長50mの登坂路(15%および20%)を上りきれるか検証した。

チェーンの上り坂試験結果
チェーンの上り坂試験結果(JAFより)

 その結果、勾配15%の坂道では3種類全てが坂道を上りきることができた。一方、勾配20%では金属チェーン(亀甲型)は上りきったものの、金属チェーン(はしご型)と非金属チェーン(ウレタン系)は坂道の途中でスリップした。ただ、亀甲型の場合もタイヤが空転して車の挙動も乱れるといった不安定さが確認された。

 JAFでは、「雪道においてノーマルタイヤにタイヤチェーンを装着し走行する場合においても急な坂道に注意し慎重に走行してほしい」としており、「また、急な降雪の可能性もあるので、常にタイヤチェーンを車内に備えておくと良い」と呼びかけている。


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