米グッドイヤーの欧州子会社は3月3日、コンセプトタイヤ「reCharge」(リチャージ)を発表した。ニーズに合わせてトレッドが変化するのが特徴で、液体コンパウンドが入ったカプセルをタイヤにチャージすると、天候や道路状況、ドライバーの志向に対応してトレッドが再生する。液体コンパウンドは、人工知能を活用して作成したドライバーのプロフィールに沿ってカスタマイズされる。
コンパウンドは生物由来物質から作り、「自然素材の中で最も丈夫なものの一つ」(同社)とされるクモの糸に着想した繊維で補強する。これにより、高い耐久性を確保しながら、100%生分解することが可能になった。
また、カプセルを活用したトレッドの再生技術によって、タイヤ交換プロセスを簡素化できるほか、エアレス構造の採用でパンクに起因する休止時間も削減できる。