仏ミシュランは4月15日、スウェーデンのスタートアップ企業、エンバイロ社と提携すると発表した。廃タイヤをリサイクルする革新的な熱分解技術の開発および工業化を推進する。
エンバイロは2001年に設立。「廃タイヤのリサイクルにおいて世界をリードし、カーボンブラックやオイル、スチールといった材料をリサイクルする方法を開発した」(同社)という。
両社は、エンバイロの熱分解技術を大規模に展開する開発契約を結ぶほか、ミシュランは約3253万クローナ(約3億5058万円)を投じ、株式の20%を保有して筆頭株主となる見通し。さらに、共同でリサイクル工場を建設して供給契約も結ぶ見込み。2020年半ばまでに最終合意に向けて話し合いを進める。
ミシュランでは、「毎年約10億本のタイヤが廃棄されている。このリサイクル技術によって、使用済みタイヤは新たに高品質な原材料となる」としている。