ブリヂストンは20日、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減少などを受けて、国内の12工場で生産調整を行うと発表した。
対象となるのは、タイヤ工場が久留米、東京、那須、彦根、鳥栖、栃木、甘木、防府の8拠点。また、スチールコードを生産する佐賀工場も一時稼働を停止する。熊本工場と関工場は高圧ホースとゴムクローラ、磐田工場は事務機器用精密部品の一部と防振ゴムの生産ラインを停止する。
同社はゴールデンウィーク前後の4月下旬から5月上旬にも国内の11拠点で、2~6日間の生産調整を行っていた。今回は5月下旬から6月上旬にかけて一時生産を停止する。乗用車用タイヤやトラック・バス用タイヤの工場は4~5日間の停止となるが、航空機用タイヤの生産ラインは久留米工場と東京ACタイヤ製造所はそれぞれ12日間停止する。
工場の従業員数は12拠点合計で約9300人。そのうち現場の作業に携わっているのは7000人程度。稼働停止中の従業員は休業扱いとし、約9割の給与を支払う。なお、「在庫は確保できており、タイヤ販売店向けなどの供給には問題はない」(同社)としている。