欧州市場の回復は2022年頃に 欧州タイヤ・ゴム製造者協会

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カテゴリー: ニュース

 欧州タイヤ・ゴム製造者協会(ETRMA)はこのほど、欧州のタイヤ市場における新型コロナウイルスの影響を発表した。それによると、ライト・ビークル(LV)向けタイヤの販売数量は、2022年に2019年比2.4%減の3億6610万本まで回復する見通し。2020年は前年比19%減となるものの、2021年に12%増、2022年に7%増と想定した。

 この分析は、 英コンサルタント会社のLMCが実施したもの。最も楽観的なシナリオでは2021年にほぼ2019年並みに回復する一方、2022年にも2019年の約85%程度までしか回復しないという最も悲観的なシナリオもある。

 ミディアム&ヘビー・コマーシャル・ビークル(MHCV)向けは、標準のシナリオでは2022年に2019年比1.2%減の1964万本に回復する見込み。2020年は前年比19%減、2021年は12%増、2022年は8%増と徐々に回復するもよう。最も楽観的なシナリオでは2021年に2019年並みとなり、最も悲観的なシナリオでは2022年に約90%程度の回復にとどまる。

 また、LMCでは、「市販用タイヤの回復は経済状況と走行距離に大きく影響を受ける」と指摘。LV向けの市販用タイヤの販売数量は、標準のシナリオでは2022年に2019年比1.8%減の2億8568万本まで回復する見通し。MHCV向けは、標準のシナリオでは、2022年に2019年比1.3%減の1485万本に回復するとしている。

 LMCは2009年や2012年の景気後退からの回復期には、市販用タイヤ市場で低価格の輸入品が増え、特に中国からの輸入品が劇的に増加したことを指摘している。


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