IRSG(国際ゴム研究会)が7月17日に発表した2020年の世界の新ゴム需要見通しは、前年比12.6%減の2520万トンだった。IMF(国際通貨基金)のシナリオに基づき、ロックダウンや工場および小売りビジネスの停止、人や物の流れの停滞が減少傾向の主な要因と想定した。
また同会では「2021年には、タイヤ分野の回復(6.9%増)と非タイヤ分野の伸長(9.3%増)によって、世界の新ゴム需要は反動して7.9%増加する見通し」としている。
2020年の天然ゴム需要は11%減の1212万トン、合成ゴム需要は14%減の1306万トンの見込み。なお、2021年には天然ゴムが7.8%増、合成ゴムが8%増と予測した。
IRSGは世界のゴム市場の透明性を高め、国際協力の強化を目指した政府間組織。各国政府が正会員、ゴム関連企業・団体が準会員となっている。