日本ゴム産業労働組合連合(ゴム連合)は9月3日、岡山市内のホテルで「第16期2020年定期大会」を開催した。今回は新型コロナウイルス感染防止のため、時間を例年より短縮しつつ、本部の中央執行委員と一部関係者を除いて代議員や傍聴者はオンラインで出席。第16期の運動方針など全ての議案が承認された。
石塚宏幸中央執行委員長は「新型コロナウイルスの感染拡大により、従来通りの組合活動が行えなくなってきており、ライフスタイルにも大きな影響をもたらしている」と話し、「労働組合として人・現場を重視して的確な対応を行い、感染予防と社会経済活動の両立を意識しなければならない」と強調した。その上で「ツールや運営方法は変わっても労組の基本方針や理念は変わらない。果たすべき役割と責任の重さを受け止め、コロナ禍でも活動を停滞させてはならない」と述べた。
さらに、2年連続で重篤災害が発生している点に触れ、「『安全は全てに最優先する』という基本姿勢を徹底し、災害情報の水平展開を図り、類似災害の撲滅に向けて全ての単組が当事者意識を持って活動していってほしい」と呼び掛けた。
今期は休業災害速報や対策報告書の展開を行うとともに、情報のデータベース化にも取り組み、ゼロ災害を目指す。また、女性の役員や組合員拡大に向けた環境整備も引き続き進めていく計画。