仏ミシュランは11月18日、プラスチック廃棄物の革新的なリサイクル技術の工業化のため、加パイロウェーブ社と提携したと発表した。
パイロウェーブ社が開発した技術は、包装材や断熱パネルなどに使用されているプラスチックからマイクロ波を利用してポリスチレンやタイヤに使用する合成ゴムの原料となる高品質なスチレンを生成するもの。ミシュランでは、「サステナブルな素材の利用率を高めることが目的」としている。
また、石油やガスに由来するバージン原料との置き換えを可能にするほか、自動車やタイヤなどの分野でリサイクルプラスチックから新製品などを製造し、プラスチックのサーキュラーエコノミーにおける新しいバリューチェーンを実現する。両社は、国際市場での認証と商業展開を視野に入れ、パイロウェーブ社の技術の早期工業化を目指す。最終的な投資額は2000万ユーロ(約25億円)以上となる。
ミシュランでは「この提携は当社の持続可能性戦略の究極の例だ。より持続可能な素材でタイヤを製造し、これらの技術を革新的なリサイクルチャネルで利用可能にする」とコメントした。