OTRをメインに販売する老舗、西日本タイヤ(兵庫県川西市、神田泰之社長)はこのほど、中国のトップメーカー、Zhongce Rubber Group(ZCラバー、中国浙江省杭州市)と国内代理店契約を締結。建設車両用タイヤの販売代理店として、11月から国内市販用市場で本格販売を開始した。
ZCラバーは杭州中策ゴムという社名でも知られる中国最大手。2019年のタイヤ売上高は35億8500万ドルで、米専門誌による世界ランキングでは前年より順位を1つ落とし第10位となったもののトップ10以内をキープしている。
日本国内ではGOODRIDE(グッドライド)ブランドについて、GOODRIDE JAPAN(東京都江東区)が乗用車用をはじめSUV用タイヤ、TB用タイヤなどを販売。またZCラバーの別ブランド、朝陽(CHAO YANG)でTB用タイヤが、WESTLAKE(ウェストレイク)でスポーツタイヤが販売されている。
ZCラバーがORタイヤで国内代理店契約を結ぶのはこれが初。西日本タイヤは今後GOODRIDEブランドで全国展開していく。神田社長は「国内市場では小型・中型OTRの供給が需要に対しタイトな状況で続いている」と指摘。GOODRIDEについて「これまで独自にテストを繰り返し、性能を確認してきた。豊富な商品ラインアップを揃えることで、より多くのユーザーに迅速に商品をお届けしていく」との考えを示す。
なおZCラバーでは、この7月から、製造日より5年間の品質保証プランをグローバルで展開しているが、GOODRIDEブランドのOTRもその対象に含まれている。