国際ゴム研究会(IRSG)は昨年12月28日、2021年の新ゴム需要見通しを発表した。それによると、2021年の世界の新ゴム需要は前年比7.1%増加する見込み。このうち、天然ゴムは7.0%増、合成ゴムは7.2%増となる見通し。
2020年の新ゴム需要は8.0%減の2650万トンの見通しで、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に大きく影響を与え続けていることが減少の大きな要因となった。その上で、IRSGでは「中国の新車用および市販用市場における他国よりも力強いゴム需要が、2020年に予想されていたマイナスを弱める要因となった」としている。
なお、2020年の天然ゴム需要は8.1%減の1253万トン、合成ゴムは7.9%減の1397万トンとなる見通し。