中国の中策ゴム(ZCラバー)は12月30日に杭州で開催した「チャイナ・ディストリビューター・カンファレンス」で、2020年の実績とデジタル革新へのビジョンを発表した。
2カ所目となる海外工場の建設計画のほか、中国の電子商取引大手のアリババや監視カメラ大手のハイクビジョンも参加する政府のモデルプロジェクトの新工場を杭州に建設することなどを公表した。
さらに、今後5年間で製造やサプライチェーン、ユーザーなどを結び付けるプラットフォームを構築し、産業全体のデジタル化を目指す。
同社では「我々はイノベーションを追求し、技術に焦点を当てた世界トップのタイヤ企業に向かって邁進する」とコメントした。また、中国以外の市場向けの販売チャネル拡充にも取り組む。「パンデミックに直面する中で、販売業者が市場シェアと販売利益を伸ばし続けることができるように様々なチャネルに対し強力なサポートを提供する」(同社)としている。
なお、2020年の同社の売上高は約300億元(約4835億円)で、トラック・バス用ラジアルタイヤの販売本数は2150万本超だったほか、乗用車・ライトトラック用が4400万本、特殊バイアスタイヤが420万本だった。