2020年の欧州タイヤ販売 消費財タイヤの減少幅大きく

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 欧州タイヤ・ゴム製造者協会(ETRMA)が1月21日に発表した加盟企業の2020年のタイヤ販売実績は、新車用のコンシューマータイヤが前年比23%減の6695万8000本、トラック用が18%減の466万2000本だった。

 市販用では、コンシューマータイヤが12%減の1億9230万6000本で、このうち冬用タイヤは2割減、夏用タイヤは13%減少した一方、オールシーズンタイヤは5%増加した。トラック用は4%減の1208万7000本、農業機械用は前年並みの115万5000本。

 同会では「新型コロナウイルスの感染拡大や工場の閉鎖は、売上だけではなく雇用喪失の面でもタイヤ産業に大きな影響を与えた」とコメントし、「新車用コンシューマータイヤの大幅減は、欧州の乗用車業界がまとめた2020年の新車登録台数が新型コロナによって23.7%落ち込んだことの結果だ」と説明した。

 第4四半期(10~12月)は、市販用で農業機械用が前年同期比14%増、二輪車用が13%増、トラック用が8%増と回復の兆しがみられたものの、市販用コンシューマータイヤはロックダウンや暖冬が影響して履き替え需要が低迷し5%減少した。

 ETRMAはミシュランやブリヂストン、グッドイヤーなど14のタイヤメーカーが参加している。


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