住友ゴム工業は2月9日、タイヤの摩耗量を検知する技術を確立したと発表した。独自技術「センシングコア」を活用し、空気圧と荷重、路面状態に加えて、摩耗状態も検知できるようになり、今後のビジネス拡大につなげていく。
「センシングコア」はタイヤの様々な状態を検知できる技術。タイヤをセンサーとして利用するため、追加のセンサーが不要で、メンテナンス性にも優れる。
今回、技術を確立した摩耗検知は車輪速信号とエンジンなどの情報からトレッド剛性を算出し、摩耗量を把握するもので、23年にサービスを始める計画。なお、この技術のベースとなる空気圧低下警報装置「DWS」は既に4000万台以上の採用実績があり、ソフトウェアのアップデートで対応できるという。
同社では2021年にクラウドを活用した空気圧管理サービスを国内で開始する予定。これに摩耗予測技術が追加されることで、「最適なタイヤ交換時期を通知するなど、より精度の高いサービスを実現する」としている。さらに、今後も技術を進化させ、25年には外部パートナーと協業して次世代モビリティに対応したトータルソリューションを構築する。