ミシュランとエンバイロ 初のリサイクル工場建設

シェア:
カテゴリー: ニュース
ミシュランタイヤリサイクル工程イメージ図
タイヤリサイクル工程イメージ図

 仏ミシュランは2月9日、スウェーデンのエンバイロ社との合弁で、タイヤリサイクル工場を南米チリのアントファガスタ地域に建設すると発表した。ミシュランにとって初のリサイクル工場となる。2023年に稼働を開始する予定で、ミシュランの投資額は3000万ドル(約32億円)以上となる。

 同社では「使用済みタイヤのリサイクル技術はタイヤ産業にとって重要な柱であり、当社の持続可能な原材料調達の取り組みの一環」としている。

 エンバイロ社は廃タイヤからカーボンブラックや熱分解油、ガス、スチールを回収する特許技術を持つ。この工場では、チリで毎年廃棄される廃タイヤの約6割に相当する年間3万トンのアースムーバー(大型土工機械)用タイヤをリサイクルできる見込み。

 同施設では、使用済みタイヤを直接顧客の敷地から回収、運搬・切断しリサイクルする。回収した材料のうち9割はタイヤやコンベヤーベルトなどのゴム製品、残りの1割はプラントで自社の熱や電力として再利用するという。今後は循環経済のためのソリューションを提供していく考えだ。


[PR]

[PR]

【関連記事】