国土交通省は3月31日、近年の大型車の車輪脱落事故増加を受けて、ホイール・ボルト、ナットの交換目安の例示や、タイヤ交換作業手順の明確化など自動車の点検及び整備に関する手引の一部を改正すると発表した。同日公布し、4月1日から施行する。
今回の改正では、ホイール・ナットへのマーキングまたはホイールナットマーカーを活用した目視によるホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩みの点検を行ってもよい旨を明確化する。また、新品から4年が経過したホイール・ボルト及びホイール・ナットを入念に点検することを交換の目安として明記したほか、タイヤ交換手順の明確化、タイヤ交換後の増し締めの実施手順を明確化した。
国交省は車輪脱落事故件数の増加を背景に、一昨年12月にワーキンググループを設置し、昨年10月に中間取りまとめを決定。その中でホイール・ボルト、ナットの交換目安の例示やタイヤ交換作業手順等の明確化が提言されていた。