仏ミシュランは3月3日、環境負荷を最小化した初めてのエコデザインタイヤ「e.PRIMACY」(イー・プライマシー)を欧州向けに販売開始したと発表した。
「e.プライマシー」は環境への影響を軽減しながら優れたパフォーマンスの両立を目指しており、欧州タイヤラベリング制度のグレードは転がり抵抗でA、ウェットグリップでBを獲得した。同社では「グレードA-BもしくはA-Aを獲得したタイヤが1%未満であることを考えると、市場でベストなタイヤの一つと言える」としている。
同社によると、転がり抵抗の低減により燃費改善やCO2排出量の削減、電気自動車の航続距離の延長が実現できる。さらに、購入時のCO2ニュートラルに向け、ライブリフッド・カーボン・ファンドとの協力により、新商品の生産や輸送に関係するCO2の排出をオフセット(相殺)するという。
また、接地圧分布を最適化してトレッドを高寿命化したほか、摩耗後も欧州ウェットブレーキ認証テストを通過するなど性能持続を達成した。
欧州で製造する新商品は15~20インチの56サイズを展開し、「シトロエンC4」「シトロエンC5エアクロス」「DS4クロスバック」「トヨタ・アイゴ」などに新車装着される。