横浜ゴムはシーリング材や接着剤などの「ハマタイト事業」をスイスの化学メーカー、シーカグループに売却すると4月28日に発表した。対象となるのは、横浜ゴムと横浜ゴムMBジャパンおよび米国や中国、タイの海外グループ会社が手掛ける事業。事業価値は172億円で合意しており、今後正式な売却額を決定する。売却完了は11月1日の予定で、売却益として約50億円を計上する見通し。
横浜ゴムでは「市場環境は激しさを増しており、ハマタイト事業の成長を幅広く検討した」とした上で、「業界をリードするシーカグループのもと、これからの成長ビジョンを構築することが最適であると判断し、譲渡を決定した」としている。
山石昌孝社長は「専業メーカーであるシーカグループとの協働はハマタイト事業の更なる成長をもたらし、全てのステークホルダーの期待にお応えできると確信している」とコメントを発表した。