需要の回復傾向鮮明に 海外タイヤ3社の1~3月期業績

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カテゴリー: ニュース

 仏ミシュランの第1四半期決算は、売上高が前年同期比2.3%増の54億4800万ユーロ(約7120億円)だった。グローバル経済の回復に伴う需要の増加により数量は7.5%、また価格ミックスは0.9%それぞれ増収に寄与した。

 部門別では、自動車および関連販売事業の売上高は3.7%増の26億9400万ユーロで、数量は7.8%増加。さらに、価格管理や18インチ以上の大径タイヤの成長による価格ミックスの良化がプラスに働いた。

 道路輸送および関連販売事業の売上高は2.1%増の13億8800万ユーロで、数量は8.1%増となった。特殊製品および関連販売事業の売上高は0.3%減の13億6600万ユーロ、数量は6.2%増加した。

 米グッドイヤーは売上高が15%増の35億1100万ドル(約3840億円)、セグメント営業利益は2億2600万ドルの黒字(前年同期は4700万ドルの赤字)に転じた。数量の増加や価格ミックスの改善などが増益に寄与した。純利益は6億1900万ドルの赤字から1200万ドルの黒字となった。

 販売本数は12%増の3500万本で、市販用は業界の回復や市場シェアの拡大により14%増、新車用はアジア大洋州での自動車生産の増加や欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)における市場シェア拡大で5%増加した。

 地域別では、米州の売上高が7%増の17億8700万ドル、販売本数は7%増の1550万本だった。また、アジア大洋州の売上高は27%増の4億9300万ドル、販売本数は29%増の680万本、EMEAの売上高は24%増の12億3100万ドル、販売本数は10%増の1270万本となった。

 独コンチネンタルのタイヤ事業の売上高は10.4%増の27億4290万ユーロ(約3611億円)だった。中国と北米の市販用市場や、トラック向け事業の回復により数量が9.2%、価格ミックスが6.7%のプラス要因となった。

 調整後EBIT(利払い・税引前利益)は72.6%増の4億5530万ユーロ、調整後EBIT率は16.6%と6ポイント増加した。


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