仏ミシュランは、自動車専用360度スキャナーを提供する仏プルーブステーション社と提携し、自動車両点検ソリューションを強化すると発表した。
ミシュランでは「車両点検はこれまで約30分を要し、そのうち約3分でタイヤ点検をするのが一般的だった」と指摘した上で、「今回の提携により、わずか数秒でタイヤを点検し車両点検全体を1分未満に短縮することが可能になる」と効果を説明した。なお、現時点では国内でのサービス展開は未定となっている。
ミシュランは、路面磁気スキャナー「ミシュラン・クイックスキャン」で培ったタイヤ点検技術を提供した。このスキャナーは、タイヤ摩耗を自動測定するもので、全てのブランドのタイヤと車両を天候に関わらず測定できるという。
さらに、電気機器を使わずに4時間以内に設置可能で、汚れや泥を取り除く必要が無いなどメンテナンスも容易となっている。このツールに加えて、同社は独自の人工知能アルゴリズムでタイヤデータを精査分析する。
プルーブステーションは欧州13カ国で事業を展開するコンピュータービジョン専門の新興企業。