米グッドイヤーは6月7日、米国のクーパータイヤの買収を完了したと発表した。両社は2月に統合することを発表していた。グッドイヤーでは「この統合により、2つの大手タイヤメーカーが1つになり、米国を拠点とする世界のタイヤ業界における強力なリーダーが誕生する。顧客や消費者がグッドイヤーブランド、クーパーブランドのタイヤを選びやすくなるよう幅広い選択肢を提供する」としている。
グッドイヤーは新車用タイヤとプレミアムクラスの市販用タイヤで市場プレゼンスが高い。今後はピックアップトラックやSUVセグメントに強みを持つクーパーブランドが加わることで、より包括的な提案ができるようになる。
また北米以外で、特に中国市場で事業強化が期待できるという。中国では現地の自動車メーカーとの関係を強化するとともに、グッドイヤーの約2500の販売店ネットワークを通じてクーパーの市販用タイヤを販売する。さらに、税制面や生産・流通など様々な領域でシナジーを発揮させていく。