住友ゴム、先端研究施設を積極活用 新たなタイヤ材料開発へ

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カテゴリー: ニュース
「SPring-8」の設備を説明する住友ゴムの岸本氏
「SPring-8」の設備を説明する住友ゴムの岸本氏

 住友ゴム工業は6月21日、兵庫県佐用郡にある大型放射光施設「SPring-8」(スプリングエイト)およびX線自由電子レーザーの「SACLA」(サクラ)の見学会を報道陣向けに開催した。

 同社ではタイヤゴム材料の研究開発力を向上させる目的で、2001年から「SPring-8」を活用している。当時、スタッドレスタイヤのトレッドに配合したファイバーについて、氷上での動きを確認・立証することが課題となっていたが、「SPring-8」で発生させた高輝度X線によって、氷にファイバーが突き刺さる様子を捉えることに成功。これにより「SPring-8」を活用した研究の有用性が認められ、その他の先端研究施設の利用拡大にも繋がった。

 見学会の中で、研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長は「先端研究設備により得られるデータは日々膨大になってきている」とした上で、「膨大なデータを活用するためのビッグデータ解析技術の検討も現在スタートさせており、新しいタイヤ材料開発に繋がると期待している」と展望を示した。


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