ブリヂストンの新型スタッドレス「BLIZZAK VRX3」2世代分の氷上性能進化

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンは7月15日、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3」(ブリザック・ヴイアールエックススリー)を9月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは12~20インチの111サイズで、価格は税込9460~11万7150円。

「BLIZZAK VRX3」発表会
「BLIZZAK VRX3」の発表会に出席した女優の杏さん

 新商品は、氷上ブレーキ性能が「2世代分の進化」(同社)を達成し、従来品(ブリザックVRX2)から20%向上した。同日開催の発表会では、草野亜希夫常務役員が「氷上性能の圧倒的な向上に加え、ドライ、ウェット、静粛性、摩耗ライフの全方位で改良し、『曲がる、止まるは、新たな次元へ。』を実現した」と自信を示した。

 技術面では、同社が強みとする「発泡ゴム」で吸水力を向上。従来は気泡の体積や親水性の改良により吸水力を高めてきたが、草野氏によると「今回は全く異なる発想で、毛細管現象を利用して水を吸い上げ、吸水力を大きく進化させた」という。

 具体的には、気泡の断面形状を丸から楕円に変更。これにより、気泡の体積は同じまま吸水力の向上に成功し、摩耗やドライなどの両立も実現できたという。

 また、発泡ゴムの柔らかさの進化も図った。これまでは気泡によって柔らかさを維持しつつも、ゴム部分はオイルなどが抜けることで経年に伴い硬化していた。今回は、モータースポーツ活動で培ってきた分子レベルの材料技術を応用し、時間が経ってもゴムにとどまる新素材を開発。これにより新品時からゴムの柔らかさを保ち、“効き持ち”が向上した。氷上ブレーキ性能の向上に加え、性能低下を抑えたことで、4年使用後も従来品の新品以上の氷上ブレーキ性能を発揮する。

 パターン設計では水流のコントロールを目指した。ブロック形状はL字とし、周方向溝からブロック周りへの水の逆流を抑制。また、一部のサイプの端を貫通させないことで、サイプ内への余計な水の侵入を抑えた。新パターンは優れた除水の実現によって、グリップ力の向上に貢献する。

 さらに、ブロック形状やサイプ設計を最適化し、タイヤと路面の滑りを低減。これにより摩耗ライフは17%向上した。

 発表会には女優の杏さんも出席。新商品をプレゼントされ、「ブリザックと一緒に安全運転で今年の冬も楽しみたい」と話していた。


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