住友ゴム工業は、10月8日から10月24日にタイヤセレクトで実施している安全点検キャンペーンで、AI(人工知能)によるタイヤ点検ツールを導入した。店舗スタッフがスマートフォンでタイヤを撮影し、AIがタイヤの溝の深さに加えて偏摩耗を診断。3段階で摩耗状態の判定結果を表示し、ドライバーは撮影した画像を見ながら点検結果が確認できる。また、点検後に渡される「AIタイヤ点検結果カード」のQRコードを読み込むとオンラインでも結果を確認できる。
今回導入したAIタイヤ点検ツールは、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行うリッジアイ(東京都千代田区)の協力により開発した画像認識AIソフトウェア。スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを含む全てのタイヤの摩耗状態が判定できる。スマートフォンのアプリケーションから撮影したタイヤのトレッド部の画像をAIが解析し、主溝の深さの目安に加え、偏摩耗も高精度に判定できるという。
また、摩耗状態の判定は、信号になぞらえて「青色」「黄色」「赤色」の3段階で表示する。店舗スタッフによる目視での傷やヒビの有無を加え、「問題なし」「ローテーション推奨」「交換が必要」の3段階の点検結果を表示する仕組みになっている。
同社では今後、ニーズを分析しつつ、直営店以外への取り組みの拡大や一般ユーザーへの展開などを検討していく。